幼少期に見た『宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』や『宇宙戦艦ヤマト2』は、今も50代前後の方々にとって懐かしく、鮮やかな記憶として残っています。
時代の流れを経て、よみがえった『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』では、キャラクターの見た目やアニメーション品質に顕著な進化が見られます。
しかし、普遍的な部分もあります。
たとえば、ヤマトの外観やキャラクター構成などです。
それでは、これら3作品の違いと共通点について詳しく見ていきましょう。
登場人物「生・死」の違い(さらば:ヤマト2:2202)を比較
さらば宇宙戦艦ヤマト | 宇宙戦艦ヤマト2 | 宇宙戦艦ヤマト2202 | |
古代進 | 死亡 | 生存 | 生存 |
森雪 | 死亡 | 生存 | 生存 |
島大介 | 生存 | 生存 | 生存 |
真田志郎 | 死亡 | 生存 | 生存 |
佐渡先生 | 死亡 | 生存 | 生存 |
アナライザー | 死亡 | 生存 | 死亡 |
徳川機関長 | 死亡 | 死亡 | 死亡 |
加藤三郎 | 死亡(独身) | 死亡(独身) | 死亡(妻子あり) |
山本明(男性) | 死亡 | 死亡 | 玲(女性)生存 |
斎藤始 | 死亡 | 死亡 | 死亡 |
デスラー | 死亡 | 生存 | 生存 |
宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち(加藤三郎:旧作品との人物像比較)
加藤三郎は、どの作品でも最終的に死を迎えます。
旧作では、彗星帝国潜入作戦の際に活躍しましたが、古代がヤマトに帰還する際には、息絶えていました。
しかし、『宇宙戦艦ヤマト2199愛の戦士たち』では、原田という女性と結婚していて、一人息子・翼を授かります。
しかし、翼は生まれながらにして不治の病を抱えていました。
ガトランティスのズォーダーは、桂木透子を通じて加藤三郎に選択を迫りました。
地球か、我が子の命か。
加藤は我が子を救うためにヤマトを裏切ります。
これによりヤマトは危機に陥ります。
しかし、彼はその罪を償うために行動しアンドロメダが沈む寸前で艦長の山南を救出します。
そして、最後は戦死しますが、その死に方は実に勇敢で、感動的でした。
宇宙戦艦ヤマト2022:初めて登場したキャラクター(一覧)
藤堂早紀 | 波動実験艦銀河艦長 |
新見薫 | 真田の後輩であり古代守に思いを寄せる女性 |
加藤真琴 | 加藤三郎の妻 |
加藤翼 | 加藤の息子 |
山南修 | アンドロメダ艦長 |
ヴォルフ・フラーケン | 次元潜航艦艦長 |
メルダ・デイッツ | ガミラスの女性隊員 |
桂木透子 | サベラーの複製でスパイ |
クラウス・キーマン | デスラーの甥(おい) |
デスラー総統の甥(おい)クラウス・キーマンがヤマトに乗るなど誰が想像・想定していたでしょうか?
アンドロメダの比較
出典:「宇宙戦艦ヤマト2アンドロメダ」の検索結果 – Yahoo!検索(画像)
『さらば宇宙戦艦ヤマト』では艦長の名前の記載はありません。
『宇宙戦艦ヤマト2』では、土方竜艦長。
『宇宙戦艦ヤマト2202』では、山南艦長。
どの作品でも、「アンドロメダ」が登場するシーンでは、拡散波動砲が頻繁に使われました。
これは、「アンドロメダ」の強大な力を象徴しています。
出典:「宇宙戦艦ヤマト2022アンドロメダ」の検索結果 – Yahoo!検索(画像)
波動実験艦銀河
出典:「宇宙戦艦ヤマト2022銀河アニメーション」の検索結果 – Yahoo!検索(画像)
ほとんどの乗組員が女性で、AIが全ての判断を行い、艦長がその答えを「承認」して作戦を進行するという形式の船でした。
しかし、物語が進む中で、「真田志郎」が艦長の「藤堂」に対して意見を述べた際、AIが介入しようとしたところ、「真田」はAIに対して「お前には聞いていない!」と一喝しました。
この一言がきっかけで、「藤堂」はAIを銃で破壊し、「これは人間の船だ!」と宣言しました。
この出来事以降、「銀河」の存在感が大きくなり、「藤堂」は本当の意味での艦長となりました。
宇宙戦艦ヤマト(3作品:上映・放送時期)
作品名 | さらば宇宙戦艦ヤマト・ 愛の戦士たち | 宇宙戦艦ヤマト2 (テレビ版) | 宇宙戦艦ヤマト2202・ 愛の戦士たち |
公開 | 1978年8月5日 | 1978年10月14日∼ 1979年4月7日(26話) | 第1~7章に分かれています。 テレビ版もあり26話です。 |
監督 | 松本零士・桝田利雄・ 勝間田具治 | 松本零士 | 羽原信義 |
原作 | 松本零士 | 松本零士 | 西崎義展 |
企画・制作・総指揮は西崎義展。
お名前.com宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち:心に残るセリフ
アンドロメダの艦長が行方不明になった『宇宙戦艦ヤマト』に対して「自分とアンドロメダの代わりに」帰ってきてくれ~と言葉を穿いた時に、行方不明だった宇宙戦艦ヤマトの艦長『土方艦長』のセリフです。
『生きろ!そして、恥をかけ、機械は恥を知らない!恥をかくのも間違えるのも人間の特権だ!』
このセリフには感動を覚えました。
宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち:旧作(変わらないモノ)
エンディング曲として、沢田研二さんの『ヤマトより愛をこめて』が流れます。
この曲は何となく心に響くものがありますね。
数十年の時を越えて、今でもこの曲を聞くことができるとは、想像もしていませんでした。
『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』旧作との比較(終わりに)
『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』は、幼い時に見た『宇宙戦艦ヤマト2』や『さらば宇宙戦艦ヤマト』と比較すると、大きな違いが随所に見受けられます。
特に、昔の2つの作品には存在しなかった「時間断層」(時間の流れが外の10倍)という要素が取り入れられています。
これは、例えばドラゴンボールの『精神と時の部屋』のようなものです。
『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』は、幼いころに観た『宇宙戦艦ヤマト2』や『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』とは全く別の作品と言えるほど、ストーリー、キャラクター構成、アニメーションが大幅に進化していました。
特に注目すべきは、数多くの女性キャラクターが出ている点があげられます。
これは旧作品では、森雪だけだったのと比較すると大きな違いです。
また、主人公の古代進とデスラーの甥であるクラウス・キーマンとの関係性も見どころの一つでした。
機会があれば3つの作品を観てみてください。
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