アニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズは、旧作・リメイク版と多くの人に愛されています。
その実写版映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』も忘れてはなりません。
公開から14年が経過したこの作品には、木村拓哉さん、黒木メイサさん、柳葉敏郎さん、西田敏行さん、山崎努さん、緒方直人さん、斎藤工さんといった日本を代表する俳優陣が出演していました。
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を何度も視聴していて、あることに気が付きました。
放射能除去装置が人物であるという点です。
『宇宙戦艦ヤマト2199』をご覧になった方なら、コスモリバースシステムのことだと察しが付くでしょう。
ここからは、映画のネタバレを含む内容で、実写版『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のストーリーや登場人物について触れていきます。
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(概要)
出典:宇宙戦艦ヤマト 木村拓哉 映画 – Bing images
公開時期:2010年12月1日(138分)
監督:山崎貴
原作:西崎義展
音楽:佐藤直紀
主題歌:スティーヴン・タイラー「LOVE LIVES」
個人的な評価(10点満点)
ストーリー | 7点 |
キャスト | 9点 |
音楽 | 9点 |
ガミラスとイスカンダルの表現(アニメを基準) | 2点 |
総合 | 5点 |
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』あらすじ(ネタバレあり)
西暦2194年、地球は異星人(ガミラス)の侵攻により人類の大半が死滅。
環境は破壊され、人類は地下で細々と生活をすることを余儀なくされて・・・
ガミラスの戦闘力に全く及ばない地球人、そんな中でも幾度となく戦いを重ねる中で古代の兄(守)は沖田の船を守るために犠牲となりました。
1969年 | アポロ月面着陸 |
2111年 | 第1次移民船団火星へ向けて出発 |
2168年 | 国連宇宙海軍創設 |
2191年 | 異星人太陽系に(ガミラス)侵入 |
2192年 | 第1次火星沖海戦 |
2193年 | 初の流星爆弾着弾 |
2198年 | 第2次火星沖海戦 |
2199年 | 宇宙戦艦ヤマト人類初の超光速航行の成功 |
2200年 | ガミラス大戦終結 |
2201年 | 時間断層の存在を確認 |
2202年 | ガトランティス戦役始まる |
ここまでは、アニメーションとほぼ同じです。
アニメーションとは、年表的には数年の違いがあります。
『宇宙戦艦ヤマトという時代2202の選択』の年表が上記です。
ここまでは、アニメーションと、ほぼ同じ。
『宇宙戦艦ヤマトという時代』の年表で行けば
2191年から攻撃を受けて2193年に、初の
流星爆弾が着弾となっています。
(年表的に数年ズレた設定でした。)
ここで、アニメーションでお馴染みの~
「無限に広がる大宇宙~静寂に満ちた世界~死んでいく星もあれば~生まれてくる星もある~そうだ宇宙は生きているのだ。
そしてまさに終末の時を迎えようとしている惑星があった。」
ナレーションがあり進んでいきます。
5年後の2199年、游星爆弾の放射能で地球は汚染され、人類は地下で生き延びています。
そんな中、かつてのエースパイロット「古代進」が物質を探査中に、地球から遠く離れたイスカンダル星からの通信カプセルが落下してきて,その際に、古代は致死量以上の放射能を浴びたが奇跡的に生きていた。
このカプセル自体に放射能除去の能力があったらしい。
もうここでアニメーションとは
設定が違っています。
尚且つ、奇跡的に生きていた?
カプセルにメッセージがあったのは「アニメーションと同じ)。
しかし、送られてきた通信カプセルの内容はアニメとは大きく違っていて(波動エンジンの設計図と座標)だけでした。
元々この宇宙戦艦ヤマトは地球で選ばれてエリートの人員だけを脱出させるために造られていたが、沖田十三が藤堂司令長官に「イスカンダルへ行かせてくれと申し出た。」
ヤマトの発進まじかに、アニメーションと同じく敵のミサイルが接近したことにより緊急発進するヤマト。
アニメーションでは主砲で撃破しますが、今回はいきなり、波動砲~
最初に映画館で見た時も、え?ここで・・・でした。
その後、ワープテスト成功した直後に敵襲に合い、その回避のために再度ワープするまでに20分が必要のためにブラックタイガー隊を出撃させて対処する。
その際に森雪のブラックタイガー機がエンジントラブルを起こしてのタイムリミットが残り2分になったところで古代が救出に向かう。
何とか救出後に即ワープ成功して危機を回避する。
残り2分で発進・救出・帰還普通に考えれば無理し過ぎな展開!
太陽系を出る前に地球との個人的な交信が許可されたが、時間は1分。
1分で何が話せる?NORIは無理~~
クライマックス(本土決戦)
出典:「宇宙戦艦ヤマト 実写版 アナライザー」の検索結果 – Yahoo!検索(画像)
少人数の空間騎兵隊と合同で、航空隊と真田が戦いに向かいます。
この部分でアナライザー(スマホ形態)の物がロボット戦闘機に変形した。(大活躍)します。
目的の座標について、はじめて真実を知らされます。
「ガミラス」と「イスカンダル」とはコインの表と裏の存在で両方とも滅亡進んでいたことなど。
この時点で本土決戦の生き残りは古代、森、真田、斎藤始の4人だけ・・・
斎藤と真田が敵の中枢を攻撃するために突入をする。
(爆弾をセットして爆破)
ここで、アニメでも知られるセリフ
「慌てず・急いで・正確に」が最後に出てきます。
後ろ髪を引かれる思いで、ヤマトに古代と森は帰還します。
実写版『宇宙戦艦ヤマト』:帰還
地球から42万光年近くまで近づいていた。
その時、最後の決戦!この地点で沖田(山崎努)は死去!
地球がまじかになった時に、再度、敵の攻撃を受けます。
大型の敵戦艦の攻撃でした。
攻撃を受けたヤマトは大損害、徳川機関長(西田敏行)もこの際の死去。
状況は絶対絶命。
ヤマト船内に「デスラーが入り込む」(メッセージ)を伝えるために。
波動砲発射口をふさがれたヤマトは波動砲を撃つことは出来ない。
古代は他の乗組員をすべて退艦させる。
最後はヤマト完結編の展開に~自沈覚悟で波動砲を発射して自爆する。
ラストシーン放射能除去装置の森雪を脱出帰還させる。
➡アニメーション宇宙戦艦ヤマト2199の記憶のエレメント (同じ役割)
時間が経過して、蘇った地球で「古代との間に子供が出来ていた。」
キスはしていたが、いつのまに?
仲良くしてたの~
その子供を笑顔で見守り音楽が流れる。(END)
アニメと違いすぎて残念だった部分
〇イスカンダルは、沖田が勝手に決めた星の名前だった。
〇波動砲とワープに頼り過ぎた。
〇ドメル指令が出てこなかった。
実写版『宇宙戦艦ヤマト』映画で気に入ったセリフ
・「可能性を本物の希望に変えよう。」古代進(木村拓哉)
・「証拠ではなく確証が欲しい」古代進(木村拓哉)
・「慌てず・急いで・正確に」真田志郎(柳葉敏郎)→空間騎兵隊、斎藤始(斎藤エ)
・「慌てず・急いで・正確に」空間騎兵隊、斎藤始(斎藤工)→真田志郎(柳葉敏郎)
豪華なキャスト人とコメント
実に豪華すぎるキャスト陣でした。
真田さん役は彼以外にいないです。
柳葉敏郎:映画のオファーの時点で役柄は予想できたそうです。
西田敏行:撮影中はどんな場面を撮影していたのか
全く想像ができなかったようです。
実写版『宇宙戦艦ヤマト』キャスト
役柄 | 生死 | キャスト |
沖田十三 | 死亡 | 山崎努 |
古代進 | 死亡 | 木村拓哉 |
島大介 | 生存 | 緒方直人 |
真田志郎 | 死亡 | 柳葉敏郎 |
森雪 | 生存 | 黒木メイサ |
佐渡先生 | 生存 | 高島礼子 |
徳川機関長 | 死亡 | 西田敏行 |
古代守 | 死亡 | 堤真一 |
斎藤始 | 死亡 | 斎藤工 |
アナライザー | 死亡(破壊) | 緒方賢一 |
南部康雄 | 生存 | 矢柴俊博 |
太田 | 生存 | 大和田健介 |
加藤三郎 | 死亡 | 波岡一喜 |
藤堂司令官 | 生存 | 橋爪功 |
デスラー | 不明 | 伊武雅刀 |
イスカンダル | 森雪に同化 | 上島みゆき |
実写版『宇宙戦艦ヤマト』とアニメーション:違い
アニメーション2199 | 実写版ヤマト | |
アナライザー | ヤマトのユニットの一部 | 古代の持ち物(スマートホンの大きさ➡ロボット化) |
森雪 | レーダーなどを担当 | ブラックタイガー隊・武道も出来る |
佐渡先生 | 男 | 女 |
島大介 | 弟(地球にいる親族) | 子供(地球にいる親族) |
相原 | 男 | 女 |
まとめ
実写版『SPACE BATTLESHIPヤマト』は、アニメーションの『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ(『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト』『宇宙戦艦ヤマト完結編』)の要素を詰め込んだ内容です。
しかし、アナライザーの適応方法が無理やりで、失敗作と感じる部分もありました。
一流のキャスト陣が揃っているにもかかわらず、内容に不満が残る映画となっています。
特に、放射能除去装置が森雪の設定である点は、『宇宙戦艦ヤマト2199』の記憶のエレメントと同じ設定であることに気づきました。
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