時間の過ぎるのは早いもので、東日本大震災から10年以上経過しています。
その震災を語り継ぐために、一本の映画が製作されました。
山本透監督が、東日本大震災の体験記『生かされて生きるー震災を語り継ぐ-』を
原案に製作された映画『有り、触れた、未来』です。
2023年3月の宮城県での先行上映を皮切りに上映されました。
私自身、宮城県に住んでいるので、東日本大震災は経験していますがこの映画のことを知らずにいました。
これを知ったきっかけが、東日本大震災前後に活動を始めた
歌手・シンガーソングライターがasari(あさり)さんのツイートでした。
彼女は宮城県塩竈市の歌姫と言われていて、現在は活動拠点を宮城県から東京都に移して活動しています。
映画「有り、触れた、未来」
— asari(あさり)🎙🦄✨ (@utauasari) March 29, 2023
観てきました🎞@arifuretamirai
やっと観れたー‼️😭😭😭
この映画は講演のお仕事でいつもご一緒している齋藤幸男先生の著書「生かされて生きる」が原案になっています。この著書の最後は、私のオリジナル曲「恩送り」の歌詞で締めくくられています📕… pic.twitter.com/fKy4md5XXR
映画『有り、触れた、未来』
出典:映画 有り、触れた、未来 – Bing images
東日本大震災から10年が経過した宮城県を舞台にして命と向き合う物語。
恋人を事故で亡くした元バンドマンの女性、娘の結婚式に出席したいと願う
末期癌の女性、将来に不安を感じながら舞台に立ち続ける若い俳優たち、
それぞれの人生・人間模様を描いた命と向き合う映画です。
映画『有り、触れた、未来』キャスト
監督:山本透
桜庭ななみ | 舞木ひと美 | 荻原聖人 | 北村有起哉 |
麻生久美子 | 手塚理美 | 原日出子 | 杉本哲太 |
淵上泰史 | 仙道敦子 | 高橋努 | 入江甚儀 |
映画『有り、触れた、未来』監督
山本透:1969年生まれ、東京都出身・大学卒業後、大林宣彦監督らの下で助監督として、経験を積み現在に至っています。
映画のロケは宮城県各地
撮影の時に、出演する俳優たちも設営や裏方をしたとされています。
宮城県の仙台市をはじめ石巻市、東松島市、多賀城市、南三陸町など広い範囲で行われて地元のエキストラの協力も得ています。
2021~2022年のコロナ禍の中で進められました。
原案制作のキッカケ
2020年4月新型コロナウィルスの感染拡大の時期に、若いころお世話になった、映画監督の
大林宣彦さんが亡くなり、それを期に『命と向き合った映画を撮りたい』と考えていた時に、
原案に浮かんだのが『齋藤幸男』さんの書籍だったとされています。
原案著者:齋藤幸男
出典:齋藤幸男 生かされて生きる – Bing images
1954年、宮城県塩釜市生まれ。東北大学文学部卒業。宮城県の高校教員として37年間奉職。
2011年3月11日の東日本大震災発生時に、石巻西高校教頭として避難所運営にあたり、
その後、2012年に同校校長に昇任。現職時代からの震災の教訓を語り継ぐ活動と防災教育
を含めた講演活動を続けています。
撮影の裏話
映画は自主製作で撮られました。
その為に、資金調達などの苦労があったそうです。
『青い鯉のぼりプロジェクト』シーンの時に、天候が微笑んでくれたともあります。
撮影日、朝から天候は雨だったそうです。
準備を進めてきたのに・・・
雨がやんで雲が割れてベストな天候になったので『映画の神様の応援』があった
とも話されています。
東日本大震災 3.11
2011年3月11日14時46分ごろ三陸沖の太平洋を震源とした巨大地震が発生しました。
この地震の規模はマグニチュード9.0と言われています。
被害を大きくしたのは激しく長い揺れの後に襲ってきた10メートルを超える大津波でした。
岩手県、宮城県、福島県、茨木県などの太平洋沿岸を中心に、次々と押し寄せました。
そして、「東京電力福島原子力発電所」も被害を受けました。
まとめ
原案の書籍のエンドロールに書かれている『恩送り』を歌うasariさんのことを付け加えます。
個人的に、応援しているシンガーソングライター・歌手です。
歌手asari公式ホームページ (utauasari.com)
芸名 | asari(アサリ) |
職業 | シンガーソングライター・歌手・その他 |
正式デビュ | 2019年2月 |
曲名 | 時期 |
塩竈桜 | 2012年 |
恩送り | 2012年 |
魂の歌 | 2015年 |
五歳の夏の日 | 2019年デビュー曲 |
命のバトン | 2020年 |
この『恩送り』の曲は映画の命をつなぐと言う『コンセプト』には最高の曲です。
『有り、触れた、未来』と言う映画タイトルは、東日本大震災は勿論のこと、突然起きること
のある『命の危険』について、考えることを示唆していて、その他に自殺する人を減らそうと,言う思いもあるそうです。
当たり前に明日があると思い生活している私たちに響くタイトルに感じました。
YouTube『恩送り』の歌詞にも、、泣いたり、笑ったり
出来ているのは、命を与えてくれた両親と
ご先祖様・神様のおかげです。機会があればお勧めの映画です。
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