シルヴェスター・スタローンの映画と言えば、
『ロッキー』や『ランボー』がすぐに思い浮かびますが、
彼が違う人間性を作り出した映画作品があります。
その作品が、今回紹介するレトロな映画シリーズ、
『オーバーザトップ』です。1987年の作品なので、
知らない方もいるかもしれません。
しかし、その内容は非常に魅力的で、観て損はありません。
『オーバーザトップ』は、スタローンが主演と脚本を務めた作品で、
父と子の絆を描いたヒューマンドラマです。
スタローンが演じるのは、大型トラック運転手で、
最愛の息子を取り戻すために、強豪がひしめく
世界アームレスリング大会に挑むというストーリーです。
ストーリー
ニューヨークの陸軍幼年学校の卒業式の日。
寮での生活が終わり少年たちが家族と再会して帰る中で、
卒業生のマイケル・カトラー(デヴィッド・メルデン・ホール)の
迎えに来たのは見知らぬ男だった。
彼はリンカーン・ホーク(シルヴェスター・スターロン)。
10年前に家を出たマイケルの実の父で、実は病床にいる
マイケルの母クリスティーナ(スーザン・ブレイクリー)が
父子の絆を取り戻させるために仕組んだことだった。
父について祖父(母の父)ジェイソン・カトラー(ローバート・ロッジア)
から『お前を捨てて逃げた』と聞かされていました。
マイケルは、実際にずっと音信不通だった父を受け入れられず
『あんたなんか嫌いだ!』と言葉を放つ!
ホークは『嫌いか。そこからスタートしよう』と答えると
、マイケルを自分の駆る大型トラックに乗せ、
母のいる病院に向けて出発する。父子2人での旅が始まる。
出典:オーバーザトップ – Bing images
祖父のカトラーは、娘がホークのような労働者階級の男と
結婚する事を受け入れず、ホークを毛嫌いし、10年前に
追い出した経緯があった。
マイケルにとって、トラックでの生活は経験のないことばかりであった。
トラックで寝ることや肉中心の食事、賭けで行う『アームレスリング』など。
目的地の病院に到着すると、そこで二人を待っていたのは、
母クリスティーナが急死したという残酷な現実だった。
もしホークと旅をせずジェイソンの迎えと一緒に帰っていれば、
死ぬ前の母に会えたはず。
マイケルは母に会えなかった事をホークのせいだと感じ、
再び心を閉ざして、タクシーで祖父の屋敷に帰ってしまう。
ホークはもう1度息子と話そうとカトラー邸を訪ねるが
門前払いを喰らうと、トラックで門を突き破り強引に侵入する。
マイケルに一緒に来るよう説得を試みるが、とうとう逮捕されてしまう。
その後、釈放されたホークはラスベガスに向かう。
そこで開催される世界アームレスリング選手権大会にエントリーするため。
いまやマイケルのために出来るのは、ただ全力で闘う姿を見せることだけ。
しかし大会には5年間無敗の最強王者ブルー・ハーリーを始め、
多くの力自慢の大男たちがひしめいている。
ホークは息子への愛だけを胸に、人生最大の大勝負に挑む。
出典:「オーバー・ザ・トップ 公式」の検索結果 – Yahoo!検索(画像)
『OVER THE TOP』に意味:ChatGPT3.5に聞いてみました。
『ChatGPTの答え』
【「Over the top」とは、過度にやりすぎたり、過激で派手な行動や言動を指す表現です。通常、エンターテイメントや表現の文脈で使われ、人が一般的な行動や態度を超えて目立ち、驚かせることを意味します。日常会話でも使用され、非現実的な行動や誇張された態度を指すことがあります。】
【上限を越えて、大げさすぎる】と出てきました。
大まかなストーリ紹介・心の響いたセリフは記載していますけれど大切な「クライマックス」は省いています。見たいと思われたらどうぞご覧くださいね。
1987年の作品なので、現在よりも単純に35歳以上若い時の映画になりますが、見てみる価値のある映画と思い記載してみました。
概要
公開時期:1987年(アメリカ)
監督:メナハム・ゴーラン
脚本:シルヴェスター・スターロン、スターリング・シリファント
役柄・俳優名・2023年9月22日現在の状況
役柄 | 俳優名 | (現在) |
リンカーン・ホーク | シルヴェスター・スターロン | 77歳 |
マイケル・カトラー | デヴィッド・メンデルホール | 52歳 |
ジェイソン・カトラー | ロバート・ロッジア | 2015年12月4日(没)85歳 |
クリスティーナ・カトラー | スーザン・ブレイクリー | 75歳 |
ボブ・ブル・ハーリー | リック・ザムウォルト | 2003年3月19日(没)51歳 |
リック・サムウォルト(ボブ・ブル・ハーリー役)
突然の致命的な心臓発作でなくなりました。
2003年3月19日カリフォルニア州。

親子の絆を強めたセリフ
●旅の途中で、息子にアームレスリングを試しにさせて、途中で勝負を放棄して逃げ出したシーンです。
『人生は厳しいんだ!中途半端では何一つ思い通りにいかないんだ、欲しいものは自分で勝ち取れ、堂々と戦って負けても恥ではない!次に頑張ればいい!』と説得するシーン。
●アームレースリングの決勝前に腕を痛めた父『ホーク』が自信がないと落ち込むシーンで逆に息子の『マイク』から同じことを言われて説得されるシーン。
アームレスリング(ルール)
1、対戦者はテーブルの両側に座り、腕をテーブル上に置きます。
2、対戦者は相手の手首を握り、スターターの合図で競技を開始します。
3、腕を動かして相手の手首をテーブル上に押し付けた方が勝ちとなります。
4、勝負が決まるまで、腕を離したり手首を抜いたりすることは禁止されます。
5、カウンター技や反則行為は禁止されています。

まとめ
この映画はアームレスリングを舞台に、
10年間の親子の溝と絆を描いています。
相手を説得することはできますが、自分がその立場に
なった時にそれを実行するのは難しいということを伝えています。
35年以上前の作品ですが、良い映画はいつ観ても新鮮です。
もしも、一度も観ていないならばお勧めの作品の一つです。
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