シルヴェスター・スタローンの映画と言えば「ロッキーシリーズ」「ランボーシリーズ」が2大巨頭としてあげられますが、2001年公開された『ドリヴン』は観たことがありますか?
この映画はレース中の事故で他界したアイルトン・セナをテーマとして、F-1を舞台に制作予定が、その後諸事情により映画の舞台をF-1でなく、アメリカのCARTシリーズ(後のチャンプカー・ワールド・シリーズ)へ舞台を変更して、制作されて世界5か国、9本の本物のレース映像が使われています。
同時に、1973年のF-1オランダGPのデビット・パーレイの逸話が基にしたストーリーも盛り込まれました。
映画『ドリヴン』ストーリー
出典:映画ドリヴン – Bing images
世界を転戦するカーレースの世界で展開し、その年の優勝争いでボー・ブランデンバーグ(ティル・シュヴァイガー)と、成長著しい新人ジミー・ブライ(キップ・パルデュー)が互いにしのぎを削っていましたが、ジミーがスランプに陥ります。
そこで、チームオーナーのカール・ヘンリー(バード・レイノルズ)は、かつてのレース事故で栄光と自信を失った元花形レーサーのジョー・タント(シルヴェスター・スタローン)に連絡を取り、ジミーの指導を頼みます。
ジョー・タントは引退を余儀なくされた大事故以来、半隠遁生活をしていましたが、依頼を引き受けて、現役に復帰します。
そして、元花形レーサーと期待の新人レーサーがタッグを組み、チャンピオンシップ優勝を目指して戦う姿が描かれます。
ストーリー中に、1973年のF-1オランダGPのデビット・パーレイの事故を語るようなシーンがあります。
『生と死が隣り合わせの世界』の中、登場する人物の恋の駆け引きと人間同士の絆も同時の描かれています。
映画『ドリヴン』違和感ありありのシーン
●ジョー・タントの腕試し(コインゲーム)
●「公道をレースカー」が爆走するシーン。
ジョー・タントの腕試し(コインゲーム)
コインゲーム
『路面に置かれているコイン3枚を1周ごとに同じタイヤに走りながら(1枚づつ踏みつけていく)シーンで、尚且つ、最後のコインの際に鼻歌を歌いながらクリアするシーンです。
どう考えても無理があるよね~
300~400キロのスピードでコインは見えない!
「公道をレースカー」が爆走するシーン。
このシーンはトロントの公道を封鎖して撮影されました。
CGを思わせるシーンでしたが実際にはほとんど使われておらず
(ここは意外でした!)エキストラの60台近い車の動きまで
厳密に決めたうえで撮影されたようです。
こちらのシーンはヘルメットもかぶらずに、走行するシーンです。
実際のスピード感を表すための女性のスカートが盛大に捲れて(パンティ丸見え)
っていう、マレリン・モンローを思わせる?(古典的シーン)もありました。
*そんな暴走劇を起こしながら、何もなかったような流れで、レースに参加できる?
普通に考えたら、刑務所?
2つのレースの事故が脚本化
1973年:F1の事故(オランダ)デビット・パーレイの逸話
1973年のF-1オランダGPのデビット・パーレイの逸話が基になっています。
F1史上最も悲しい事故とも言われています。
オランダで行われたF1のレースでロジャー・ウィリアムソンと言うレーサーが亡くなったレースです。
このレースの事故により、モータースポーツの安全性を問われました。
この時に、いち早く駆け付けて助けようとしたのが、デビット・パーレイでした。
アイルトン・セナの死
生年月日:1960年3月21日
死亡日:1994年5月1日(34歳没)
F-1(フォーミュラー1)世界選手権で1988年・1990年・1991年の計3度
ドライバーズ・チャンピオンとなった。
アイルトン・セナは1994年5月1日、イタリアのイモラ・サーキットで行われた1994年、サンマリノグランプリに出場し、決勝にレースにおいて首位を走行中「タンブレロ」と呼ばれる左コーナーでコンクリートバリアに高速で衝突する事故を起こして死亡した。
映画『ドリヴン』概要・役柄・俳優名
製作国:アメリカ合衆国
公開:2001年
上映時間:117分
脚本:シルヴェスター・スタローン
監督:レニー・ハーリン
役柄 | 俳優名 |
ジョー・タント | シルヴェスター・スタローン |
カール・ヘンリー | バード・レイノルズ |
ジミー・ブライ | キップ・パルデュー |
ボー・ブランデンバーグ | ティル・シュヴァイガー |
キャシー・モレイ | ジーナ・ガーション |
ソフィア・サイモン | エステラ・ウォーレン |
メモ・モレノ | クリスチャン・デ・ラ・フエンテ |
映画『ドリヴン』まとめ
シルヴェスター・スタローンがアイルトン・セナへの想いを込めつつ、そこにデビット・パーレイの逸話を盛り込んだ映画です。
映画ならではの、ツッコミどころがある部分も逆説的には見どころの一つと言えます。
「こちらもどうぞ」